【実用的】在宅フリーランスになるには?「もう人と仕事したくない」という人にはおすすめできません

【前提】こんな人は記事から離脱してください

  1. クリエイターとしての商流を持っている
  2. もう人と仕事をしたくない
  3. 夏休みの宿題の提出期限を守らなかったタイプだ

当ブログの筆者は在宅フリーランスとして法人と取引をしており、一般消費者向け(toC)への商品・サービスの展開を検討している、個人制作を中心にされているという方に、この記事は参考にならないかもしれません。今回は、SNSでのフォロワーと金銭的なやり取りが発生していない方、YouTubeなどのプラットフォームから養われていない方を対象としています。

また当記事内で筆者は「お客さんに対して労働力の提供や成果物の納品をしたい人」を読者と考えています。もう人と働きたくない、会社勤めのような仕事をしたくない。そう思ってフリーランスを検討するかもしれませんが、取引先なくしてはフリーランスとして生活できません。チャットツール、ビデオ通話などによって、遠方の取引先とコミュニケーションが可能な方は、この記事をぜひ参考にしてみてください。

最後に、学生時代に夏休みの宿題の提出期限を守らなかったという方は、おそらく在宅フリーランスには向いていないと考えられます。起床時間や就業時間などの自由が確約されている一方で、スケジュール管理やタスク管理などは誰も面倒を見てくれません。

叱ってくれる取引先に出会えるのは稀なことですし、被雇用者の立場と違って簡単に契約終了の連絡が届いてしまいます。仮に体調が悪くても、タスクに押しつぶされそうになっても、どんな手を使ってでも締め切りを守れる人がフリーランスを継続できます。

 

業務時間を確保する


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学生の場合

もし卒業後の進路に違和感を覚え、フリーランスになることを検討しているなら、今日の時間の使い方を見直してみましょう。

今取り組んでいるアルバイトはフリーランスとしての活動に直結しそうですか?そうでなければシフトを減らすか、未経験から雇ってもらえて自分のスキルにしたい技能を習得できる環境でアルバイトをすべきです。

今実施している就職活動は、「もう学生という身分を延長できない」「周りが就活をやっている」という理由で行っていませんか?ただ社会人という肩書を手に入れるために行う就活は、長期的に見て自身のためにならない可能性があります。

将来の不安に押しつぶされそうになって、スマートフォンを触ったり眠ろうとしたりするよりも、フリーランスになる準備を始めることで不安な気持ちが少しは軽減されるはずです。

社会人の場合

フリーランスとして生活をするために、誰でも簡単に習得できる、かつお客さんから喜ばれるスキルがあります。それは即座に返信ができるかどうか。仮にあなたが平日の日中や夕方に連絡が取れない働き方をしている場合は、フリーランスになる前に働き方を見直す必要があるでしょう。

企業に勤めている場合、未来の取引先と就業時間が丸かぶりする恐れがあります。つまり、先方からの連絡の返信が遅れ、もしかしたらチャンスを逃してしまうかもしれません。とはいえ、「金銭面の安心感がある」「転職失敗時のリスクを回避できる」などの理由から、現職を続けながらフリーランスへ転向をするのが、精神衛生上ベターな選択です。


引用:Biz Hits「自分の経験上、働きながら転職活動したほうがいいと思うか、辞めてから転職した方がいいと思うか?

お昼休みや休憩時間など、「この時間だけは連絡を返せる」という時間帯を必ず作り、業務委託契約を勝ち取りましょう。

 

作業場を確保する

まずは自宅に作業できる環境を整えましょう。PCやWi-Fi環境など準備するものはいくつかありますが、何を買うべきか1つおすすめするとしたら、座ったり立ったり姿勢を変えて作業できる電動式スタンディングテーブルです。

あくまで実感ベースですがこれがあるだけで背中や腰、お尻などへの負担が全然違います。一般的なデスクと比較すると若干割高ですが、長期的に在宅ワークをしてく方であれば、マストアイテムと言っていいでしょう。

また、自宅以外にも作業場を見つけておくと、詰まったときに気分転換になります。学生のうちは学校の図書館や地域の図書館など、無料でWi-Fiを使用できる環境をフル活用してみましょう。

金銭的に余裕がある人は、コワーキングスーペースや個室があるネットカフェなど、ビデオ通話が可能な環境をチェック。黙々と作業できる業務の場合は、カフェやファミレスなどオープンなスペースで作業をして、自宅以外の居場所を見つけましょう。

 

在宅フリーランスになるには、業務委託契約を結ぶ人・企業を探す

フリーランスになるためには、ここからが本番です。フリーランスの多くは、会社員のように雇用契約ではなく業務委託契約を締結し、業務を遂行します。

完全未経験から始める場合

大前提として、フリーランスに対して研修や丁寧な教育をする企業はこの世に存在しません。企業が欲しているのは、即戦力。可能であれば、自分が将来フリーランスとして生活したいと思う業界への入社・転職をするのがおすすめです。

とはいえ、早く在宅のフリーランス生活に切り替えたいという方は、実践経験重視でCrowdWorksBizseekのようなクラウドソーシングサービスを利用するのもひとつの手です。これらのサービスには、不特定多数のクラウドワーカーに対して業務をアウトーソーシングしようとしている企業がたくさん登録しており、自分がやってみたい仕事が何かしらあるはず。

ただし、クラウドソーシングサービスではプラットフォームからそこそこの手数料を取られるのと、発注側も大きな責任を伴う高額な案件を不特定多数の人に頼めないため、すぐに月収数十万円を稼ぐのは不可能です。さらに言えば、雇用関係にはならないためクラウドワーカーは最低賃金法の適用対象外。働いてみたら時給数百円だったということも珍しくありません。

仮に在宅ワークやクライアントワークを経験していない方が自力でフリーランスになるとしたら、まずは報酬の額を度外視。クラウドソーシングサービスのように、未経験でも受注から納品まで一連の流れを経験し、専門スキルを身に着けるのがファーストステップになるでしょう。

ポートフォリオと呼べるほど実績が溜まってきたら、SNSや求人票サイト、企業の公式HPから直接「働かせてもらえないか」打診してみましょう。

業界経験者がフリーランスになる場合

すでに一定のスキルがある人の場合は、仕事が0で困るということはおそらくありません。業界経験者の大きな強みであるコミュニティとのつながりを活かし、知人からの紹介やすでに取引関係があった企業から、フリーランスとしての仕事をもらうことがほとんどのようです。


引用:フリーランス協会「フリーランス白書2023

もし仕事に困るとすれば、選り好みをしてしまうケース。

会社員時代だったらありえない条件で買い叩こうとする発注主や、業務委託契約をしたフリーランスを下に見る企業も少なくありません。向こうがこちらをいつでも契約解除できるように、こちらもNOを突きつけられるのがフリーランスの良いところ。一方で、理想を追い求めすぎた結果、報酬も仕事内容も対人関係も満足いく契約先が存在しないことに気づくでしょう。

少しでも理想の環境を自分で作るために、信頼できる人とのつながりを絶たない方がチャンスが広がるかもしれません。

稼働後、請求書を提出。報酬の振込を待つ


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会社員やアルバイト時代は、会社が勤怠情報などかや差し引き支給額を確定し、給与振込を行ってくれますが、フリーランスではそれらを自分で行う必要があります。この手間は、フリーランスの知人からもよく聞きますが、フリーランスになった際のデメリットのひとつと言えるかもしれません。

こちらのようなテンプレートをダウンロードし、

  • 請求日
  • 交通費などの経費
  • 納品物の数量、単価
  • 振込先の口座番号
  • 振込締切日
  • 源泉徴収額
  • 報酬額

などを漏れなく記載して、報酬が振り込まれるのを待ちましょう。

開業届を税務署へ提出する

ここまで来れば(自称)フリーランスとして仕事をしたことになるのですが、おまけとして社会的にフリーランスとして認めてもらう方法があります。それが開業届です。出しても出さなくても法的に問題ありませんが、個人的には開業届を出すのがおすすめ。確定申告に大きな影響があるからです。

令和元年分 白色申告 青色申告
収入金額等 5,000,000円 5,000,000円
必要経費 2,000,000円 2,000,000円
青色申告特別控除 0円 650,000円
所得金額 3,000,000円 2,350,000円
課税される所得金額 1,351,000円 701,000円
所得税額(復興特別所得税含む)① 68,900円 35,700円
個人住民税額② 150,000円 85,000円
個人事業税額③ 5,000円 5,000円
税金の合計①+②+③ 223,900円 125,700円
白色申告との差額 0円 ▲98,200円

参考:全国青色申告階総連合「青色申告の節税効果
事業主、控除対象配偶者、扶養親族である子ども1名(17歳)だけの場合

 


引用:弥生株式会社「売上がいくらになったら青色申告したらいい? 税理士さんに聞いてみた

仮に、開業届を出さずに確定申告の時期(2月〜3月)を迎えた場合、白色申告をする必要があります。白か青かで納税額が変わったり、翌年以降に赤字を繰り越せなかったり、さまざまなデメリットがあるのです。

もし青色申告をするなら、申告する年度の3月15日までに開業届と青色申告承認申請書を税務署へ提出し、電子申告をすることで最大65万円の控除受けられます(2024年時点)。紙での提出では控除額が55万円になってしまうため、たとえば弥生freeeのような、オンラインで開業届申請や青色申告ができるツールを検討してみるのがおすすめです。

まとめ

  1. 業務時間、作業場所を確保する。
  2. 業務委託契約を結んでくれる人・企業を探す。
  3. 稼働したら、取引先へ請求書を出す。
  4. 開業届や所得税の青色申告承認申請書を提出する。

これらができたらとりあえず、フリーランスとして独立完了です。かなり駆け足でざっくりと書いてしまいましたが、それなりに使えそうな情報があれば幸いです。

もちろん、生計を維持できるかどうかはまた別の話なので、おすすめはグラデーション的に在宅フリーランス生活を始めること。会社員をしながら副業として事業を始めてみる。アルバイトと並行して在宅の仕事を探してみる。ひとり暮らしで生活が苦しそうなら、月額報酬が安定するまでシェアハウスや実家で生活してみる。徐々にフリーランス化していき、本当の意味で独立できる日を目指しましょう。

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