【感想・レビュー】『モブ子の恋』は誰かの脇役だった全ての人におすすめです。【尊い】

出所:Amazon商品ページ

 

モブ子の恋』というマンガは、本来脇役である登場人物が「主人公」で、主人公っぽい人が「脇役」という新しいタイプのマンガです。

 

そんな脇役にフォーカスした本作は、2019年7月時点で5巻まで出ており、とても読みやすく面白いマンガです。少女漫画というよりかは、青年漫画に近い内容と見た目なので、男性でも買いやすいかと思われます。

あらすじ

出所:田村茜『モブ子の恋』第5巻より

スーパーでアルバイトをする大学生の田中信子は、20年間ずっと主人公の片隅で「脇役」として過ごしてきた。そんな「脇役女子」だった信子が初めて、同じスーパーで働く入江君に恋をするという物語。

 

イケメン男子との王道の恋愛というよりかは、素朴で静かな男女の恋愛マンガという感じで、ストーリーに親近感とリアリティがあります。

 

そして、1ページごとのコマも大きく、文字も多くはない上に、絵もわかりやすく綺麗なので、とてもサクサクと読み進めてしまいます。

 

また本作では信子視点の話に加えて、入江君側の目線の話も多く、信子視点でやった話をもう一回入江君視点で描いてくれているので、話に厚みが増します。お互いこの時こういう気持ちだったのかと、種明かしされた気分になるので、この話の構造はかなり気に入っています。

モブキャラでも王道のラブストーリー


出所:田村茜『モブ子の恋』第1巻より

モブキャラ同士の恋愛といっても、ストーリーはかなりの王道で、清々しいくらいのベタです。

 

ピュアすぎて、もっとガツガツ行けばいいのに!とか思ってしまいますが、それも含めてこの作品の魅力とも言えるでしょう。

 

自分に自信がなく、ついつい考え込んでしまって行動せずに生きてきた信子が、入江君への思いの強さから少しずつ距離を縮めようと努力していく様子は、尊すぎて心が浄化されます。

 

まじで尊すぎて、読んでいる間は感謝の念に堪えず、読了後は爽やかな気持ちになるので、癒しが足りない時は何度も読み返しています。

 

また、本作ではイケメンでコミュ力高めの「金子さん」、可愛くてこちらもコミュ力高めの「安部ちゃん」といった主人公級の(本作では)モブキャラがいるのですが、恋愛IQ高めの彼らから恋愛哲学みたいなものを教えてもらいつつ、主人公の2人が成長していくという話の構図も面白いです。

 

美男美女に視点を当てるとただの少女漫画になってしまいますが、本作は脇役にフォーカスした作品なので、王道のラブストーリーでもなぜか新鮮というか、おもしれー!となってしまいます。

 

モブ子の習性・生態が面白い

作中では、筆者がモブ子の習性として、コマの隅に紹介してくれるのですが、地味メンの筆者にとって、あるあるとなってしまうような生態ばかりです。

・会話の脳内シュミレーションをして、そのシュミレーションが失敗する。
・話し下手なので、飲み会は料理の取り分けで市民権を得ている(つもり)。
・相談出来ず一人で考え、結果よくわからない行動に。
・行動しない理由ばかりすぐ思いつく。
・脳内で反省上映会をする。

 

ざっと挙げるとこんな感じです。

 

脳内反省会の上映は筆者もよくやってしまいます。それで余計ネガティブになって落ち込んだり。

 

そんなモブ子でもがんばって一歩を踏み出して、入江君にアタックしてく姿は勇気をもらいます。

 

まとめ:誰かの脇役だったことのある人は読むべし

モブ子の恋』は、筆者にとって紙と電子媒体両方で買ってしまうくらい大切なマンガです。

 

とにかく読んでくれ!という感じなのですが、この記事で魅力が伝わったでしょうか…….

 

本作は、「”主役”の恋に飽きたあなたに贈る、ささやかで爽やかな恋物語」というキャッチコピーで売り出されていて、確かに飛び抜けたマンガの主人公は本作には出てこなくて、現実の人間にかなり近い、共感できる登場人物ばかりです。

 

2019年7月現在では、アマゾンプライム会員だとkindleの1巻が無料で読めるので、ぜひ試しに読んでみてください。

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